なんで私がこんな企画をやらなくてはいけないのかわからんけど
なんでも、ニトリHDの社長が相場予想をなされていて
その評判が良いらしい
ということで、元帥院の威信をかけて
俺が予想するのか?
27日に開いた決算会見で似鳥会長は19年の円相場は年平均で「1ドル=100~110円。今より円高になるだろう」と指摘。19年末の日経平均については「2万円前後」と予想した。
上記が、似鳥昭雄さんの予想ということだが
普段は、アナリストときいただけで、たいてい小馬鹿にしている俺であるが・・
この人は、なんとも恐ろしい男だね。そもそも、文体に隙がないし。大抵のアナリストが、下落予想をする場合には、まあ、日経15000への大暴落とかバブルが崩壊とか、キャッチーなことを言って人目を引こうとするものだが、この人にはまるでそれがないね。ついでに指摘しておくが、世間には、株価が下げてくると、決まってバブル崩壊と叫んでいるアナリストが大勢いるものだが、果たして今バブルなの??、と俺は言いたいわけなのである。単なる景気後退とバブル崩壊の区別もできない人が、堂々と経済関連のコラム記事を書いているのがある意味驚きではあるが。
さて、以前だと、為替の方が分かり易い動きで、株価は原則性を欠くことが多かったものだが、最近は、両者の関係が逆転してきているようである。ということで、予測の前提として株価に焦点をあてることにしようか。
知っての通り、昨年末から、株式市場は大荒れである。理由は、トランプ大統領がよくないことをしたということになっているようだが、実体的に言えば、世界経済が後退局面に入ってきたということであろうか。この点に関しては、昨日のFRB議長の発言が、現在の状況を良く語っていると思う。
またパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は4日、FRBは忍耐強く臨むとともに、経済の勢いが堅調であっても市場が織り込む下振れリスクに対して敏感であるとの認識を示した。また将来の利上げやバランスシート縮小を巡って柔軟に対応すると明言。世界経済の減速から貿易戦争に至るまであらゆるリスクを考慮しつつ、好調な経済統計との均衡を図る考えを明らかにした。[nL3N1Z43Y9]
この文章を見る限りにおいて、パウエルさんは、市場の見立てとは異なり、「経済の勢いが堅調」だと信じているのである。ただ、「それでも心配で心配でしょうがない人がいるのであれば、自分は誠実に対応しますよ。」と言っているのだろう。実に優しい紳士である。この「どうせ大したことは起きないと思うけど、万が一、何かがあっても私がなんとかするから心配しないで」というメッセージに市場は大喝采して、昨夜のダウは+746.94で引けた。いくらなんでも、愚かすぎる気もするが・・
俺の現在の経済状況に関する認識は、このパウエルさんに近い。つまるところ、現在の株価は企業業績に裏打ちされたものであるからして、バブルなんてものではないし、この先、景気が減速することはあっても、それは通常変動の範囲内で、突如として株価が壊滅するような実体経済における兆候は今のところ現れてはいないと思っている。
そもそも、いままで良好であったものが、突如として不良になるという予測は、いささか不自然なのである。普通は、少しずつ劣化していくものである。中国との貿易戦争を理由に挙げるとしても、それなら、株価の下落は、精神的なショック現象として、半年前に生じているべきものであろう。株式市場の常識として、既出の材料については、ほとんど織り込まれている考える方が自然だと思う。むしろ、株価は半年先を見込むとさえ言われているのだから。無論、貿易戦争が経済に影響を与えないなどとは思っていないが、俺が言いたいことは、それは前々から分かり切っていたことだよねということだ。
以上を総括した上での、俺の予想は以下のようになる。文章よりもビジュアルの方がわかりやすいだろうか。
これは、日経の2016年3月からの月足を今年の1月に貼り合わせたものである。こうすることで、移動平均線のスロープも綺麗に接続することができている。
2019年の株価レンジは、18000~22000になる。
この先は、まず19000~20000前後での揉みあいになると思う。その理由としては、消費税増税反対波が政府に対して、嫌がらせのレジスタンス活動を繰り広げているからである。このため、レンジ下限として18000を見込んでいるが、防衛隊ががんばれば現水準を維持できるかもしれない。5月以降は、選挙が視野に入ることで、上昇に転じて、年末22000近辺で引ける。
尚、いうまでもないことだが、今年は普通の年ではない。
改元の年に陰線引は許されない。
今年は、他のあらゆるファクターの中で、この件が、ファーストプライオリティである。
株価の動きを鑑みるに、
2019年における為替の対応レンジは、105円~115円になると思う。
さらに、先の2020年の株価レンジは、22000~26000になる。
この予想が正しい場合において
2019年は、日本の軍隊が戦火を交えることはないということが分かる。永く続いた平和な時代の最後の一年かもしれない。2020年以降のどこかで、戦端が開かれることになるのであろう。
期近の動きについて言えば、
ドル円は、現108.5xであるが、ここから200日移動平均の111.11を目指すものとする。
ただ、ここに到達するには、
来週の米中協議の進展か、あるいは、政府閉鎖問題の進展のいずれかの起爆剤が必要であると思う。両方共に◎であれば、この抵抗線を抜けられるのではないだろうか。
尚、下振れリスクに関しては、姉さん、いやアマテラス評議員の書かれた号外を参照していただければよろしいと思う。